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豆本の作り方 4章 ~中身の穴あけ編~

こんにちは

 

製本の技術が日増しに向上する、画家の青木です。

 

さあついに、豆本に穴を開けるときがきました。

 

今回が豆本づくり最大の難所といっても過言ではないでしょう。

 

その理由は、リカバリー出来ないからです。

でも大丈夫!

 

 

失敗しない方法を説明します。

「豆本の作り方」

 

1章 お話作り、構成編

 

2章 紙の種類、大まかな道具編

 

3章 紙のカットと中身の準備遍

 

に引き続き、今回は「~中身の穴あけ編~」です。

 

では、さっそくスタートしましょう。

用意するもの

 

 

●前回作成した豆本の中身

 

●ダブルクリップ(大)2個(前回使用したもの)

 

●豆本サイズの厚紙 2枚(前回使用したもの)

●かまぼこの板(中身が10ページ程度でしたら不要です)

●細密ピンバイスor電動ドリル

(「目打ち」を使用される方は不要です)

 

※写真は電動ドリルです。

●マイクドリル刃(「目打ち」を使用される方は不要です)

●定規

 

●ペン

 

●印鑑マット(100均で購入)

「豆本の作り方 4章 ~中身の穴あけ編~」

 

目次

 

  1. かまぼこの板でドリルガイドを作成する
  2. 中身の処理をする
  3. ドリルガイドで位置を確認してドリル等で穴を開ける
  4. 見開きのノドの部分にも穴を開ける

1.かまぼこの板でドリルガイドを作成する

なぜこんなものが必要かというと

 

ドリルガイドがないと、高確率で穴あけに失敗するからです経験談)

 

寸法等は、以下の表を参考にして下さい。

穴あけの完成図です。
穴あけの完成図です。
作成するのは少し面倒ですが、失敗しないために用意することをお勧めします。かまぼこの板でなくても、薄い木の板なら何でも良いです。
作成するのは少し面倒ですが、失敗しないために用意することをお勧めします。かまぼこの板でなくても、薄い木の板なら何でも良いです。
手動で20冊くらい穴を開けていたら、ガチで腱鞘炎になりました。治るまでに3か月くらいかかり・・・少々値は張りましたが、私の豆本作りには必需品です。
手動で20冊くらい穴を開けていたら、ガチで腱鞘炎になりました。治るまでに3か月くらいかかり・・・少々値は張りましたが、私の豆本作りには必需品です。

2.中身の処理をする

 

厚紙とダブルクリップを外し、中身の見開きにあたるページを「表裏」両方開いて

 

また厚紙とダブルクリップで挟みます。

 

表ページにドリルガイドを当てるので、厚紙はあらかじめズラしておきます。

 

3.ドリルガイドで位置を確認してドリル等で穴を開ける

穴あけは以下の表と写真を参考にして下さい。

 

穴を開けたら、汚れ防止の為、厚紙の位置をノドに近い位置にずらします。

 

一番下に敷く板の上に印鑑マットを敷くと、ドリルの刃も痛まず良いと思います。
一番下に敷く板の上に印鑑マットを敷くと、ドリルの刃も痛まず良いと思います。

 

ドリルで机に穴が開かないように、木辺などを置きます。

 

その上に印鑑マットを敷きます。

 

その上に、穴あけ用にセットした本の中身を置きます。

 

作成したドリルガイドを

 

その上に置きます。

 

(私のドリルガイドは上下の法が合っていませんが、重要なのは穴と穴の間隔なので、ゴニョゴニョ・・・

 

ノドの位置からの距離は重要なので、写真のように調整します。

 

ドリルで穴を開けていきます。

 

穴を開けたら、汚れ防止の為、厚紙の位置をノドに近い位置にずらします。

4.見開きのノドの部分にも穴を開ける。

見開きと本文の間に印鑑マットを入れて、定規などで穴と並行の位置にあるノドの部分にドリル等で穴を開けていきます。

 

これで穴あけ完了です。

裏と表、両方ともこの状態にします。
裏と表、両方ともこの状態にします。

今回はここまで

 

次回は「豆本の作り方 5章 ~オリジナル和綴じで中身を縫う遍~」です。

 

お楽しみに~